こころコラム

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「縁側のぽかぽか心理学」アーカイブ
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  • 僕たちはどう死ぬのか(2024/3/27)

    宮崎駿監督の

    「君たちはどう生きるか」が、

    アカデミー賞を受賞しましたが、

    シニア世代の我々にとっては

    「どう死ぬのか」も大事な問題です。

    そんな不吉なことは

    考えないようにしている、とか

    考えると怖くなるので

    避けるようにしている

    という方も多いかもしれませんが。


    昔は自宅で亡くなる方も

    多かったりして

    日常の中で、

    「死」の存在を感じることも

    珍しくなかったと思うのですが、

    現代では、

    ほとんどの「死」に関するプロセス

    が病院の中で行われており

    「死」というものを実感する機会が

    減っています。

    その結果として、

    自分自身の「死」というものを

    しっかり考えることも

    少なくなっているようです。


    しかしながら、

    「誰でもいつかは死ぬ」

    ということだけは、

    避けることができない事実です。

    不確定な要素が多い中で、

    唯一、明確に決まっている未来

    とも言えます。

    年がら年中考える必要はないですが、

    自分なりの死生観といいますか、

    「死」の受け入れ方、考え方は

    決めておいたほうが

    いざとなってから

    パニックにならずにすむと思います。


    子どもの頃に、アニメ「一休さん」で

    お正月に一休さんが

    「どくろ」を掲げながら、

    「お正月にご用心」と唱えて

    町を歩くという

    シュールな物語を見て、

    ざわっとした記憶が鮮明にあります。

    浮かれてばかりいないで、

    お正月のような時にも(時こそ)

    死を忘れないようにしなさい

    という逸話だったようです。


    キリスト教の世界でも

    「メメント・モリ(死を忘れるな)」

    という教えがありますね。

    人間はいつか死ぬ、

    ということを意識するからこそ

    今できること、今会える人、

    今という時間を

    より大切にできるということですね。



    たまにでよいので、

    「自分も死ぬ」という事実に

    目を向けることは

    人生の残された時間を、

    自分にとって大切なこと

    に使うために、

    必要なことのように思います。


    ・死後の世界はあるのかないのか

    (自分はどう思うのか)

    ・どうなっていたら、

    「いい人生だった」といえるのか

    ・やっておきたいこと、

    会っておきたい人はいないか

    ・自分の死を素直に

    受け入れることはできるか

    「死」を意識してみると、

    いろいろ考えるべきことが

    ありそうですね。。。

  • 写真撮影のススメ(2024/3/20)

    自分が熱中できる

    趣味を持っておくことは、

    ストレス対処のためにも

    よい方法なのですが、

    中でも「カメラでの写真撮影」

    はおススメです。

     

    もちろん、

    本気でやろうとすると

    奥が深くお金もかかりますが、

    とりあえずは入門レベルの

    手頃なカメラでも

    最近は技術が進化して、

    基本だけ、ちょっと学べば

    だれでも、それなりに

    きれいな写真が撮れます。

    私も下手の横好きですが、

    たまには、気に入った

    「奇跡の一枚」

    が撮れることもあります。

     

    写真撮影がいいなぁと思う点は

    いろいろありますが、

     

    なにしろ簡単なので

    シャッターを押す

    指の力だけあれば、

    年を取って体力がなくなっても

    続けらる趣味だということ。

     

    また、

    特に用事がない日でも

    写真撮影という口実で

    出かけようという

    気になりますし、

    カメラさえ持っていれば、

    一人で出かけても

    寂しくありません。

    散歩しながら

    撮影するのも楽しいですし、

    家に帰ってきてから

    撮影した写真を見返すと

    2度楽しめます。

     

    そしてなにより、

    身の回りにあるものの美しさを、

    カメラのレンズを通して

    再発見することができます。

    私はあまり

    自然に興味がなかったのですが、

    カメラでの撮影を始めてから

    花や木、鳥や動物などが

    美しいということに

    気付くことができました。

    この世界の美しさを

    丁寧に味わうことは

    とってもマインドフルで

    心の平和にも繋がります。

     

    特に、これといった

    趣味がないなぁという方は

    ご検討されてみては

    いかがでしょうか。

  • やってはいけない餃子の食べ比べ(2024/3/13)

    餃子が好きで、

    よくテイクアウトして

    食べるのですが、

    私の住んでいる大阪には、

    ○○○(数字3文字)と

    ○○(将棋の駒)の

    2大チェーンがあります。

     

    どちらも個性があって美味しく

    買ってくると、ついつい

    ビールが止まらなくなります。

    (ダイエットが続かない

    一因でもあります)

     

    先日、好きが高じて

    前の日の餃子が

    残っているにもかかわらず

    次の日に別のチェーンの

    店の前を通りかかり、

    衝動を抑えられず、

    また買ってきてしまいました。

     

    成り行き上、

    2つのチェーンの餃子を

    食べ比べてみるという

    贅沢なことを

    してしまったのですが、

    比べてみると意外なことに

    片方のチェーンのもののほうが

    断然、美味しく感じたのです。

    (前の日の残りだということを

    割り引いても)

     

    比較さえしなければ、

    これまでは、

    それぞれを味わって、

    どちらも美味しく

    感じられていたのに

    比較してしまうということを

    したために

    片方は美味しく、

    片方はイマイチに

    感じてしまったのです。

     

    きっかけは

    馬鹿馬鹿しいのですが、

    このことは一つの真実を

    象徴しているように思いました。

     

    人だって、モノだって、

    比較さえしなければ、

    それぞれによい所があるのに

    比較したことで

    価値がないように感じてしまう。

    多くの不幸は、比較から

    始まるのかもしれませんね。

     

    という自戒をこめて、

    2週間ほど間隔を開けて、

    イマイチに感じたほうの餃子を

    買ってきましたが、

    前と同じように、

    やっぱり美味しかったです!

    ということで、

    もう餃子の食べ比べはしないと

    誓いつつ、

    ダイエットへの道のりは、

    さらに遠く・・・

  • なんでも慣れるのが人間だ(2024/3/6)

    早くも3月になりましたね。

    4月から新しい環境、

    新しい役割を控えて、

    少し不安になっている

    という方もいらっしゃる

    かもしれませんね。

    でも、大丈夫。

    人間、大抵のことには

    「慣れ」てしまいます。

     

    あなたも、これまでの人生で

    最初はドキドキしたり

    違和感があったことでも

    いつの間にか、慣れて上手に

    できるようになったことを

    たくさん経験してこられた

    のではないでしょうか?

     

    いろいろな緊張、不安、

    ストレス、があっても

    「慣れてしまう」というのは

    人間の大きな能力です。

     

    不安を軽減する方法としても

    不安な事柄を回避するのではなく

    少しずつ直面してみて

    「慣れていく」というのが

    効果的と言われております。

     

    この「慣れ」が

    うまく機能しないときには、

    強すぎる不安など、

    いろいろなメンタル不調に

    発展してしまうこともあります。

    一人ではうまく

    「慣れられない」ときには、

    無理をせずカウンセラーなどを

    使っていただくのも

    よい方法だと思います。

     

    いっぽうで、

    人間の「慣れる」という特性には

    注意点もあります。

     

    苦労して、せっかく手に入れた

    もの、事柄、人間関係など

    最初は大きな幸せを

    感じられたとしても

    人間はすぐに「慣れ」てしまい

    幸せだと感じないどころか、

    不満が湧いてきたりします。

     

    また、DVや虐待、

    パワハラ・セクハラなど

    客観的には、

    とても酷い状態で、

    離れたほうがいい人間関係でも

    人間は「慣れ」てしまい、

    いたずらに悪い状態を

    維持してしまうということも

    起こり得ます。

     

    ともかく人間は「慣れるもんだ」

    という性質を覚えておいて

    上手く使っていきたいですね。

  • 簡単に元気を出すエクササイズ(2024/2/28)

    このメルマガを

    読んでくださっている方は、

    世間でいうところの責任世代、

    中高年の方も多いと思いますが、

    最近は、何か

    楽しいことはありましたか?

     

    ある程度の年齢になって、

    最近、どうも気力が湧かない、

    楽しいと思うことが少ない、

    というような時に、

    とても簡単に元気を出す方法を

    ご紹介します。

     

    それはズバリ、

    「お金を使うこと!」です。

     

    もちろん、

    お子さんが小さかったり、

    生活に困窮しているような

    状況では、

    「お金を使う」なんて、

    ふざけるなと言われそうですが、

    今の日本では、

    あまりに多くの方が

    必要以上の蓄えを残して、

    亡くなっていくようです。

     

    マスコミから流れてくるのは

    「老後不安に備えて、

    お金を貯めよう。

    運用で増やそう」

    という情報ばかりです。

    もちろん、一定の範囲で

    正しい考え方と言えますが、

    流れてくる情報に

    無抵抗でいると、

    老後不安に抗うために

    とにかく、使わずに

    お金を溜め込む、

    という行動を

    取ってしまいがちです。

     

    あなたが頑張って稼いだお金は、

    あなたが幸せになるための

    手段として、

    ぜひ、有効に使いましょう。

    不安を軽減させるだけの

    ツールにしておくのは

    あまりに勿体無いです。

     

    実際にお金を使う前に、

    すぐにできる

    エクササイズとして、

    仮に「年収の3ヶ月分」のお金が

    宝くじで当たったと思って、

    何に使おうかなーと、

    空想しながら使い道を

    リストアップしてみてください。

    (実際に、紙などに

    使い道と金額を

    書いてみてくださいね。)

    これだけでも脳が活性化して、

    楽しい気分が味わえるはずです。

     

    次のステップでは、

    出来上がったリストを

    眺めてみて、

    それぞれの使い道で、

    あなたの幸せ指数が

    どれくらい上がりそうか

    考えてみましょう。

    できれば+10点とか、

    感覚でよいので

    数値化してみてください。

    中には、

    意外に低コストで幸せになれる

    「幸せコスパ」の高い

    使い道も見つかるはずです。

     

    第3段階では、

    作ったリストの中から、

    実際にお金を使ってみて、

    その効果を確認してみましょう。

    実際に使ってみると

    想像したより幸せになれたり、

    期待したほどでもなかったり、

    ということが実感でき、

    自分がほんとうにやりたいこと

    なども見えてくると思います。

     

    もう一度、

    当たり前のことを言います。

    お金は、あなたが幸せになる

    ための手段です。

    不安から逃れるツールだけに

    しておくのはもったいないです。

    あなたが頑張った代償ですから、

    胸を張って使ってください!


    あっ、第3段階の実行にあたっては

    パートナーの方との相談を

    忘れずに行ってくださいね(笑)

  • 新しいことが続かないわけ(2024/2/21)

    今年ももう、

    2ヶ月が過ぎようとしていますが、

    新年の誓いは、順調でしょうか?

    私のダイエットは・・・

    ・・・例年通りです。

     

    ダイエットに限らず、

    何か新しい行動を

    始めようという時に、

    うまく続かない理由として

    人間には根強い

    「現状維持バイアス」という

    ものが存在するということは

    ご存知の方も多いと思います。

     

    人間にとって、

    根源的に大事なことは、

    「とにかく生き残ること」

    なので、

    いろいろな不都合がある中でも、

    なんとか生き残っている

    現在の状態をなんとか

    維持しようとするのですね。

     

    やはりダイエットの例が

    わかりやすいのですが、

    痩せたいからといって

    急激な食事制限などで、

    無理やり体重を落とすと、

    生体が「これは危機だ!」

    と認識し、

    できるだけ体重を

    落とさないように

    代謝を抑えたり、

    食欲を増進させようと

    したりしてきます。

    たとえ標準体重を

    大幅にオーバーしている

    といっても、

    生体としては、

    これまでその太った体重で

    生き残ってこれているのだから

    それを維持しようと

    するのですね。

     

    加えて、

    人間というものは

    自分だけじゃなく、

    自分を取り巻く人間関係も含めて

    現状維持しようとしますから、

    せっかく娘が頑張って

    ダイエットしようとしているのに

    お母さんが

    ケーキを買ってきてしまう、

    ということが起こったりします。

    お母さんにとっては、

    太った状態の娘さんが

    現状なわけですから、

    無意識にそれを

    維持しようとしてしまうだけで

    悪気はありません。

     

    ということで、

    あなたのダイエットが

    続かないのは

    あなたの「意志が弱いから」

    ではありません。

    (・・・ダイエットが続かない

    筆者の言い訳に聞こえますね)

     

    こんな「現状維持バイアス」

    の抵抗に負けないためには、

    意思とか気合の問題にせずに、

    ・行動を変える。

    ・環境を変える。

    そして、家族や友人には黙って、

    こっそりやる。

    できれば自分の無意識さえも

    気づかないくらいに、

    そっとやることがおススメです。

  • 長持ちさせる大人の友達関係(2024/2/14)

    新しい人間関係を作るのが得意、

    という方もいらっしゃいますが、

    一般的には年齢とともに

    新しい友達をつくるのが

    難しく感じる方が

    多いのではないでしょうか。

     

    そんな中で、

    気の合う友達ができた時は

    大人になっても

    嬉しいものですね。

    仕事場での友達は

    苦しい時に頼りになりますし、

    趣味やボランティアなどで、

    興味を分かち合える

    友だちがいれば、

    その分喜びが増しますから、

    できるだけ大切にして、

    よい関係が長く続くように

    したいですね。

     

    長続きのヒントとしては、

    「距離感」と

    「期待値のコントロール」です。

    自分と感覚も近そうだし、

    この人なら何を言っても大丈夫、

    と油断して近づきすぎると

    ギクシャクの元になりやすいです。

    大人になってからの友達は、

    これまで過ごしてきた

    背景が違いすぎるので、

    培ってきた価値観は

    自分と大きく異なります。

    お互いが気持ちよく過ごせる

    適度な距離感を

    保っておくほうが無難ですね。

     

    もう一つは、

    相手に対する自分の期待を

    欲張りすぎないこと。

    ボランティア仲間ならそのことだけ、

    山登り仲間なら山のことだけ、

    音楽仲間なら音楽のことだけ、

    その人に期待することは、

    基本的に一つだけに

    しておきましょう。

     

    人間の幸福がテーマの

    「ポジティブ心理学」でも、

    友達関係の良好さは、

    その人の幸福度と

    大きな相関があるとされていますが、

    友達の数や関係の深さより、

    異なるタイプの友達が

    複数いることが望ましいとされています。

     

    年齢とともに、

    友達が少なくなったなぁ、

    という方も

    大人になった特権の一つとして、

    無理して好きでもない人と

    「友達のふり」をしなくても

    いいわけですので、

    親友を作ろう、

    などと肩肘張らずに、

    リラックスして

    気の合う人を探したいですね。

  • 「真実は、いつも一つ」ではない⁉(2024/2/7)

    正義感の強い人は、

    「真実は、いつも、必ずひとつだ」

    という価値観を

    持たれているかもしれませんが、

    残念ながら

    「真実は一つとは限らない」

    という話題です。

     

    巷で話題の芸人さん

    ではありませんが、

    過去の出来事をめぐって

    自分と他の人との

    理解が食い違う、

    ということが私たちにも

    起こり得ます。

     

    人間は誰しも、

    自分が見たもの、聞いたこと、

    感じたことが

    すべて「絶対的真実」

    と思ってしまいがちですが

    残念ながら私たちは、

    不完全な「目」、「耳」、

    「心のフィルター」を通して

    物事を認識しています。

     

    たとえば、

    ドキュメンタリー映画で見たものが

    すべて真実かといえば、

    カメラには映せる範囲(画角)

    があるので、

    実は映像には、全体の一部が

    切り取られているだけです。

     

    人間の耳も、

    空港のそばや工場の中で、

    大きな騒音があっても

    次第に慣れて、

    必要な情報だけを

    聞き分けられるように

    不必要だと思う音声情報は

    切り捨てられている

    可能性が高いです。

     

    心のほうだって、

    その人の生まれ持った感受性、

    育ち方、これまでの経験によって

    同じような刺激・状況でも

    感じ方は人それぞれです。

     

    さらには、

    過去の出来事の話ともなれば

    「人間の記憶」という、

    とても不完全なフィルターが

    もう一つかかっています。

     

    こういったことを考えれば、

    安易に

    「相手は嘘をついている!」

    ということはできないはずです。

    もちろん嘘をついている

    可能性もありますが、

    それが「相手から見た真実」

    である可能性もあります。

     

    裁判で争う時には、

    そうも言っていられませんが、

    日常で、他人と出来事の認識が

    食い違ったような時には、

    絶対的な真実というのはない、

    と思っておいたほうが

    無用なトラブルを避けるためには

    賢明と思われます。

     

    これらのことを、

    いいほうに応用していけば

    自分が真実だと思っている

    否定的な状況でも、

    見かたを変えれば

    そんなに悪くないかもしれない

    というように、

    自分を楽にするほうに

    利用できる可能性もありますね。

  • 歯医者の椅子で考えた(2024/1/31)

    今朝もまた、

    治療中の歯医者さんの椅子で

    口を空けながら考えたお話です。

    (またっ!)

     

    前回お伝えした通り、

    虫歯などの

    「原因があって、

    それを取り除くことができる

    (可能性がある)」

    ようなタイプの

    悩み・ストレスに関しては、

    クヨクヨと考えてないで

    早く治療(行動)に移すほうが

    いいですね。

     

    また、一人で抱え込んで、

    あれこれと悩むより、

    誰か(できれば頼れる専門家)

    の助けを、早めに求めることが

    重要ですね。

     

    こういった行動を取らずに、

    ひとりで、痛みや不安と

    格闘していた時間は

    もったいなかったです。

     

    そして、治療用の椅子に座って

    口を開いたら、

    もう自分では

    何もできることはないので

    覚悟を決めて

    ただ歯医者さんを信頼して

    任せるだけです。

     

    ところが、

    いざ治療が始まってから、

    いつ痛みが来るか来るかと

    身構えてしまっていると、

    まだ痛くもないのに

    苦痛を感じるということに

    なります。

    実際に治療時の痛みは

    ほんの一瞬だけなのに、

    その一瞬の痛みを予測して

    苦しむのはなんとも残念ですよね。

    苦痛を味わうのは、

    ほんとに痛い一瞬だけで充分です。

     

    ということで、

    2週にわたって、

    心の悩み・不安・ストレスに

    対処する時の注意点を

    歯医者さんでの治療に

    例えてみましたが、

    いかがでしたでしょうか。

    かえってわかりにくくなって

    いなければよいのですが・・・

  • そうだ、歯医者さんに行こう(2024/1/24)

    年末から冷たいものが

    歯にしみるようになりました。

     

    以前のメルマガで

    どこも悪い所がなかったのに

    不安が増幅して

    実際に歯の痛みを感じた、

    という経験を

    書かせていただいたことが

    ありました。

     

    あのときは、

    歯医者さんに行って

    「どこにも虫歯はありませんよ」 

    と言ってもらったら

    痛みが、すーっと

    無くなったんです。

      

    あれから反省して、

    3か月に一度は

    歯のクリーニングに通うようになり

    その都度、

    虫歯のチェックも

    してもらっているので、

    今回、歯がしみるのも

    「これはまた、

    痛みに過敏になってしまって

    実体のない痛みを

    自分で作り出しているんだな」

    と思ってあまり気にしないように

    していたのですが、

    いっこうに収まる気配がありません。 

     

    結局、観念して

    歯医者さんに行ってみたところ

    今回は気のせいじゃなく

    古い虫歯の治療跡が

    劣化で炎症を起こして

    痛みの原因になっていたようでした!

     

     

    なにか、

    悩みごと・困りごとがある時に、

    問題解決の方向性として、

    ①ストレスになっている状況そのものを変えるアプローチをしていく方法 

    ②状況は変わらないが、自分の考え方・対処の仕方を変えて楽になる方法

    とがあると思います。

     今回、私は、

    ①の方向で対処すべきところを

    ②の方向で自分の心を変えようと

    してしまったわけですね。。。

     

    歯の痛みという問題を起こしていた

    はっきりした原因があったわけで

    これは①のアプローチで、

    速やかに専門家に治療してもらうのが

    ベストでしたね。

    なまじ、

    カウンセラーなんかをしているため、

    なんでもかんでも心の問題に

    してしまいたくなる悪い癖がでて

    問題を長引かせてしまった感じです。

     

    いっぽうで、人生でぶつかる問題には

    老いや、死、不慮の災害・事故、

    などに代表される

    状況を変えることができないこと

    もあります。

    こういう時は、

    ②のアプローチが有効になります。

    変えられないものを

    変えようとしたり、

    くよくよしすぎると

    問題がこじれていきます。 

     

    一番良いのは、

    問題の種類や状況に応じて

    2種類の解決法を

    柔軟に使い分けたり、

    併用していく

    ということですね。

  • 新年の誓いを長続きさせよう(2024/1/17)

    新しい年になって

    「今年こそは、○○しよう!」

    と一念発起。

    しばらく続けてみたものの

    仕事も忙しくなって

    気がついたら忘れている・・・

    と、こんなことは

    ないでしょうか?


    私も、毎年のように

    「今年こそはダイエットするぞ!

    目標マイナス○○キロ」

    とかやっていますが、

    なかなかうまくいかず

    家族にバカにされています。


    そこで、そんなあなたに

    ヒントになるかもしれない

    アイデアをご紹介。

    「行動分析学」という

    なかなかユニークな

    心理学の一分野があります。

    簡単に言うと、

    人間がどうして、

    そのような行動をするのか

    を心の問題ではなくて、

    行動に随伴することから

    分析していく手法です。

     

    人の行動が増えたり

    ・続いたりするのは

    ある行動をした「直後」に、

    「よいことが起きる」か、

    「悪いことがなくなる」か、

    によるとのことです。

     

    たとえば、

    コンビニで買い物をするときに

    ポイントアプリを見せて

    店員さんにスキャンしてもらう

    →すぐにポイントが獲得できたのがわかる

    (よいことの発生)

     

    トイレで用を足し終わったとき

    悪臭が発生したので

    消臭スプレーを使う

    →悪臭がなくなって

    よい臭いになる

    (悪いことがなくなる)

     

    という感じです。

     

    なので、新年にやると

    決めたことを定着させるには、

    その行動をしたら、その直後に、

    小さくていいので何かメリットが

    得られるというものを

    セットで作っておくとよい

    ということになります。

    小さなご褒美と

    考えてもいいですね。

     

    学校で先生が、

    生徒がなにかいいこと

    ができたら、

    ノートにシールを貼ってあげる

    とかいうのも、この考え方です。

     

    行動の「直後」

    (できれば60秒以内)

    になにかのメリットが得られる

    ということが

    ポイントのようです。

     

    ただ残念なのは、

    時間がかかるメリットでは

    効果が得られない

    ということです。

     

    今日頑張って、

    ラーメン大盛りは我慢し、

    腹筋運動を3セットやれば、

    1か月後には少し体重が減る

    というような「長期的メリット」

    では行動は増えない

    のだそうです。

    これが、私が毎回

    ダイエットに失敗する

    メカニズムなわけですね。

     

    いかに行動「直後」の

    小さなメリットを設定するか、

    がポイントですね。

    私も、今年はこの考えで

    ダイエットに再挑戦!

    と思っているのですが、

    はたして、どうなることやら。

  • 知っておきたい心理的応急処置(2024/1/10)

     元日からの震災のニュースで

    救出作業や避難所の映像を見ていると

    本当に辛くなりますね。

    優しい方は

    「自分も何かしなくては」と

    そういう気持ちになるかもしれません。


    以前の東日本大震災の際に、

    大量の「善意の心理カウンセラー」が

    被災地を訪れ

    苦しみを傾聴することで

    被災した方々を癒そうとしたのですが、

    結果的に一部の被災者の方から

    「カウンセラーお断り」

    という貼紙を仮設住宅に出された

    ことがあったそうです。



    ご存じの方も多いかと思いますが、

    心理的応急処置

    (サイコロジカル・ファーストエイド=PFA)

    という概念があります。

    WHOが作成したガイドがありますので、

    リンクを添付いたしますね。

    000805675.pdf (mhlw.go.jp)



    大きな災害や紛争などに合って、

    心理的な苦悩に直面している方に対応するときの

    大事な原則が記載されていますので、

    行動を起こす前に、

    ご一読をお勧めいたします。


    もちろん、

    くだんのカウンセラーの方々は

    悪意があったわけではありませんし

    当時はこういった知見も

    まとまっていなかったはずですが、

    たとえ善意であろうとも

    結果的に苦しんでいる方を

    傷づけることがないように

    したいですね。



    私は危機対応の専門家ではありませんので

    心理的応急処置について

    安易な解説は慎みたいと思いますが

    個人的に大事だなぁと思うポイントとしては

    ・苦しんでいる方に無理に語らせない(傾聴の押し付けをしない)

    ・自分ができることの限界を知っておく(適切に専門機関・専門家につなぐ)

    ・被災した方自身の回復力を信じる(依存させるような関係を作らず、その方が自分の力で生きていけるような支援をする)


    こう書いてみると、

    大きな災害の時だけでなく、

    心理的に苦しんでいる方がそばにいる時に

    その方と接する大事な原則になりますし、

    私たちカウンセラーが、

    ご相談を受ける上でも

    忘れてはいけないスタンスだなぁ

    と思います。


    災害は短期的な応急処置だけでなく

    長期にわたる支援が必要とされます。

    災害のことを忘れずに、

    被害に遭った方々に心を寄せて

    自分ができる支援を続けることが

    大切ですね。

  • 今年も幸せに向かって(2024/1/4)

     みなさま 

    新年あけまして おめでとうございます。

    穏やかなお正月を お過ごしでしょうか。  

    ・・・と 新年なので、

    のどかなメルマガを お送りしようと考えていたのですが、

    大きな地震と航空機の事故 一気に胸が詰まるような

    厳しい現実に引き戻されて 文章を書き直していました。  

    ご自身や関係の方がこの度の災害で 被害を受けてしまった方々には 心よりお見舞い申し上げます。  

    忙しくて苦労の多い人生の中で 多くの人々が ほっと一息つけるお正月に、

    こういう災害や事故が 起きてしまうとは。

    本当に、人生の無常や理不尽、 幸せな時間の大切さ、

    危うさを 感じずにはいられません。  

    大きな災害の報道に接すると、

    私たちは、 様々な感情で心がかき乱されて 頭も混乱します。

    心優しくて、共感力の高い方は

    自分が楽しんだりするのが 申し訳ないような 気持ちになるかもしれません。  

    もちろん 被災した方々を傷つけるような 不謹慎な言動には 厳に慎まなければいけませんが、

    こういう時であればこそ、

    あなたや周りの人が 幸せでいられる時間を いつも以上に大切にしてください。  

    幸せは連鎖しますので、 あなたが幸せであることが

    いつか、今、苦労をされている方々の 力になることにもなります。  


    辛い状況におかれている方々へ 気持ちを寄せながら、

    自分ができる役割を果たしていくこと。 自分の幸せを追求すること。

    今年も着実に 歩みを進めていきましょう。  


    それでも、ピンチだという時は、

    カウンセリングがあるということも 覚えておいてくださいね。

    2024年がみなさまにとって、 幸せな年になりますように。  

  • 自分のミカタを探すワーク(2023/11/22)

     今日は、

    「ソーシャルサポート

    ・ネットワーク」を描く

    という認知行動療法のワークを

    一つご紹介します。

    添付の画像を確認できる方は

    そちらを見ていただけると

    イメージしやすいのですが、

    自分を中心に置いて、

    「自分に対してポジティブな関係」

    のある対象を書き出していきます。

    ・何でも話せる親友

    ・いつも支えてくれるパートナー

    ・相談に乗ってくれる先輩

    ・飲み仲間の同僚

    などはもちろんのこと、

     

    ・よく行くカフェの店員さん

    (少しだけ言葉を交わす)

    ・疎遠になっている学生時代の友達

    でもいいですし、

    ・飼っているインコの○○ちゃん

    ・大好きな推しのアイドル

    でもいいですし、

     

    ・亡くなったお婆さんからもらった

    ネックレス

    ・お気に入りのぬいぐるみ

     

    など自分が勇気づけられたり、

    気分がよくなるものなら

    なんでも大丈夫です。

     

    気持ちが落ち込んだり、

    メンタルの調子が悪い時は、

    人は「この世界でひとりぼっち」

    みたいな気分に

    なってしまうことがありますが、

    自分の周りには、

    こんなに自分のミカタに

    なるものがあるんだ、

    と思えることで、

    支えられるものです。

     

    自分専用の

    「ソーシャルサポート・ネットワーク」

    の図を描いておいて、

    いつでも見ることが

    できるようにしておき、

    少し時間が空いた時には、

    これらのミカタと

    積極的に触れ合う時間を取りましょう。

     

    きっと、あなたが、

    困難やストレスの多い

    この世界を渡っていくのに

    心強いお守りになってくれる

    はずです。

     

     そうそう、

    あなたのミカタの1つとして、

    「信頼のおけるカウンセラー」を

    加えておくのもお勧めですよー

  • 風邪をひいた日には(2023/11/15)

     先週は、久しぶりに

    風邪をひいてしまいました。

    幸いにコロナでも

    インフルでもなかったので

    高熱などの激しい症状は

    なかったのですが

    やはり仕事もしんどく感じ、

    プライベートも

    イマイチ楽しめませんでした。

     

    人生では、大波・小波、

    常に好不調の波がありますが、

    風邪をひいちゃったなんていうのも

    小さな不調の波のひとつですね。

    こうなってみると、

    「普通の状態」であることが、

    いかにありがたいことか、

    あらためて身に沁みました。

     

    特に年を取ってくると

    「普通の状態」といっても

    どこか体に痛いところや

    不調を感じる部分があったりして、

    そこに気持ちがいってしまいがちですが

    まぁ70%くらい調子がよければ

    完璧じゃなくても

    十分、幸せなんですよね。

    こうやって寝込んでみないと

    なかなか気がつかないのですけれど。

     

    日常に起こる、

    ちょっとした不幸な出来事も、

    「普通の状態」の中にある

    「小さな幸せ」に

    私たちを気づかせてくれるために

    やってくるのかもしれませんね。

    もし、ずっと幸せだったら、

    私たちは「幸せ」と

    感じないかもしれませんね。 

     

    また、自分自身の

    コンディションがよくなければ

    なかなか、他の人に気遣いをする

    余裕も持てないものです。 

    人様の悩み事を聞かせていただく

    仕事をするためには、

    もっと自分を整えておくことに

    気を付けなければ、

    と改めて思った次第です。

     

    お仕事がカウンセラーでなくても、

    ふだんから、

    自分を大切にしてケアすることが

    周りの人々も幸せにするために

    必要なことです。

     心の整理やケアが必要だなと感じたら

    「無料お試しカウンセリング」から

    ご利用ください。

     
    https://engawa.hp.peraichi.com

  • カッコ悪い「限界は自分が決める」の使い方(2023/4/5)

     先週は年度末でしたので、

    全国旅行支援も

    これで最後かもしれないと思い、

    数年前まで住んでいた

    地方都市を訪れてきました。

    ここで私が過ごした

    会社員として最後の数年間は、

    我が半生の中でも、

    指折りに苦しかった時期

    になります。

    ・単身赴任で話し相手もなく

    ・中間管理職で責任は重く

    ・部下が思うように動いてくれず

    ・業務成績が悪く

    ・上司との折り合いも悪く

    ・酒量が増え体調も最悪

    ・顧客とのトラブルが頻発する

    今、思い出しても

    胸が苦しくなる状況でした。

    私たちカウンセラーは、

    「ロールプレー」といって

    カウンセラー役と相談者役を演じて

    練習をするのですが、

    その頃を思い出して

    相談者役をすると

    相手の方から、「重たすぎる」

    とよく言われます。(笑)

    今、振り返ってみると、

    絵にかいたような

    「悪循環」状態になっていて、

    ・物事の見方が悲観的に

    なっていたり

    ・人とコミュニケーションを

    取るのがおっくうになっていたり

    ・人の気持ちを思いやる余裕が

    なくなっていたり

    その結果、次から次に

    トラブルやストレスなことを

    呼び込んでいたんだなぁ

    と思います。

    結局、ギリギリまで頑張って、

    力尽きてしまったのですが、

    もし、今、あの頃の自分に

    アドバイスすることができるなら、

    ・「できない」って、

    認めることも大事だよ

    ・「逃げる」という選択肢も

    アリだよ

    ということを言ってあげたいです。

    「限界は自分が決める」

    普通は、カッコよく、

    「もっと努力をしろ」、

    という意味で使われますが、

    時には、カッコ悪く、

    自分のために限界を決めて

    諦めるということも

    長い人生においては

    大事なように思います。

      

    久しぶりに訪れた地方都市は、

    ちょうど、桜が満開の見ごろで、

    土地の食べ物も

    美味しくいただきました。

    あの頃は、桜の美しさも、

    郷土料理の美味しさも

    じっくり味わうことも

    できませんでしたので、

    このような形で、リラックスして

    再訪問できるとは夢のようです。

    おかげさまで、 

    様々な人の助けや、幸運によって

    自分の人生を取り戻すことが

    出来ました。

    そういったことへの感謝を抱きつつ

    「あの頃の自分」のように

    苦しい時期を過ごしている方の、

    少しでもお力になれるよう

    あらためて、新年度から、

    自分でできる努力を

    していこうと思いました。

    もう、限界ギリギリまでは、

    頑張りませんけどね。(笑)

  • ピンクの象には気を付けよう(2023/3/29)

    「ピンクの象のことは考えるな!」

    と言われると、

    人はどうしても

    頭に「ピンクの象」が

    浮かんでしまい

    考えてしまう・・・

    という例え話。

    聞かれたことがある方も

    多いかもしれませんね。

    人は、「~するな」、

    と言われると

    逆に、そのことが

    気になってしまったりします。

    また、「~をしない状態」

    「~がない状態」というのは

    想像しにくいという

    脳の性質があります。

    ピンクの象のことを

    考えないようにするのであれば、

    たとえば

    「黄色いキリンのことを考えろ」

    というのが正解です。

     「~しない」ではなく、

    その代わりに「~する」ことを

    考えるという方法ですね。

    これは、とてもシンプルで

    大切な原則ですので、

    いろんなことに応用が利きます。

    子育て中の方であれば、

    子どもに向かって

    「コップの水をこぼさないように

    気を付けて持ってきなさい!」

    ではなくて、

    「水を運ぶときは、

    コップをしっかり握って

    ゆっくり歩いてきてね」

    スポーツを指導する方であれば、

    選手に向かって

    「ここは大事な場面だから

    絶対に失敗するなよ!」

    ではなくて、

    「基本に忠実に、相手の動きに

    集中するように」

    などと、「やったらダメなこと」

    ではなく「やるべきこと」

    を伝えてあげてくださいね。

    また、この方法は、

    ご自身で目標を立てる時にも

    大切な原則でして、

    ・小さなことにクヨクヨしない

    ・お金の心配がなくなりたい

    ・人前で緊張しないように

    という「~ない」系の目標設定は

    達成のイメージが持ちにくく、

    実現しにくいです。

    それがなくなったら、

    代わりに「どうなる」のか、

    という目標に変換したほうが

    いいですね。

    ・少々嫌なことがあっても

    落ち着いていられる

    ・必要十分なお金を

    稼ぎ続けられるようになる

    ・人前で、堂々と話ができる

    というように

    「~がある」「~する」という

    目標にすることで

    脳でもイメージしやすくなります。

    ということで、

    新年度からの目標を立てる時には、

    「ピンクの象」のことは

    思い出さないで、

    この話のことを

    思い出してみてくださいね。

  • あなたの満たされない4つの願い(2023/3/22)

    前回に続き

    「対人関係療法」という

    心理学の分野から、

    お役立ち情報をお届けします。

     

    なにかイライラするとか、

    不満だとか、

    怒りがあるというときや、

    人間関係でトラブルがあるときは、

    あなたの中に

    「満たされていない願望」

    があると考えられます。

     

    「対人関係療法」では、

    その願望を大きく4つに大別して

    捉えていきます。

    原始的なものから順に、

     

    ①快楽の追及と苦痛の排除

    ・仕事の負担を減らしたい

    ・休みがほしい

    ・美味しいものが食べたい

    ・お金が欲しい

    など・・・

     

    ②好き嫌い

    ・ウマの合う人と仕事をしたい

    ・嫌な人とは関わりたくない

    ・自分が働く会社・業界の

    ビジネスモデルに共感できない

    など・・・

     

    ③所属欲と自尊感情

    ・仲間になりたい

    ・でも、他人より優位に立ちたい

    ・所属先が欲しい

    ・出世したい

    ・馬鹿にされたくない

    など・・・

     

    ④理想の追及

    ・何かを成し遂げたい

    ・達成したい

    ・自己実現したい

    など・・・

     

    今の自分のイライラやストレスが、

    ①~④のどれにあてはまるか

    という視点で分析してみると、

    少し対処法が見えてくる

    かもしれません。

     

    なかでも、

    ③の「所属欲と自尊感情」

    は、社会的生物である

    「人間」の特徴をよく表す願望で、

    誰もが持つ

    「仲良くなりたい、

    でも他人より優位に立ちたい」

    という矛盾した願いが

    人間関係の中では、

    様々な葛藤やトラブルに

    形を変えてきます。

     

    自分の願望をコントロールし、

    他人の願望を理解すること

    ができれば、

    イライラ・ストレスを減らし、

    心穏やかに生きる道が

    見えてくるかもしれません。

     

    とはいえ、実際には、

    理屈としてはわかっていても、

    難しいことが多いのですが、

    それでも、わかっていないよりは、

    理想に近づくことが

    出来ると思います。

    一生もののトレーニングですね。

     

  • あなたが出遭う4つの問題(2023/3/15)

    ずいぶん暖かくなりましたね。

     

    4月からは新年度で、

    環境が変化したり、

    新しいチャレンジを

    予定されているという方も

    多いのではないでしょうか?

    今日は、そんな方に

    知っておいていただきたい

    環境変化に伴う

    リスクのお話です。

     

    カウンセリングの技法の中に

    「対人関係療法」という

    アプローチがあります。

    ストレスや悩み事について、

    その原因になりやすい

    「人間関係」の部分に

    フォーカスしていく方法です。

     

    その「対人関係療法」では、

    状況を把握するために

    <4つの問題領域>

    という考え方があるので

    ご紹介させていただきます。

     

     その①「悲哀」

    重要な人の喪失や死別など。

     

    その②「役割をめぐる不和」

    身近な人間関係で、

    お互いが期待する役割に

    ズレがある状況。

    その③「役割の変化」

    周囲から求めるられる立場や

    役割が変化している中で、

    本人が対応できていない状況。

     

    その④「対人関係の欠如」

    身近に親しい人がいないなどの

    孤立や孤独感。

     

    ヒトが人間関係上の

    ストレスや悩み事を抱える時は

    これら4つの状況に

    当てはまっていることが多い

    というわけです。

     

    新しい生活にワクワクしている

    のはよいことですが、

    環境が変化するということは

    これら4つの問題領域に

    あなたが直面するリスクが高い

    ということでもあります。

    普段以上に、

    体調管理や睡眠に気を付けたり、

    ストレス解消のための

    時間を取ったり、

    自分をケアしてあげるように

    してくださいね。

    あなたの新しい挑戦を 応援しています。

  • 令和は「A and B」 思考(2023/3/8)

    前回に引き続き

    「あいまいな喪失」理論で

    著名なポーリン・ボス先生

    のご講演の中から、

    みなさんと共有したいアイデア

    の第2弾です。

     

    喪失や悲しみと

    「ともに生きていく」ために

    自分自身の「レジリエンス」

    =心のしなやかさ・回復力

    を育むことが役に立つ

    ということでしたが、

    レジリエンスを

    高める方法の一つとして

    「A and B 思考」という

    考え方を紹介されていました。

     

    私たちは、

    困難な状況に直面としたとき、

    「A or B 思考」 という硬直した

    考え方になってしまいがちです。

    例えば・・・

     

    ・大切な人と

    別れてしまったから、

    私は、もう幸せにはなれない。

     

    ・試験に失敗したから、

    もう将来に希望が持てない。

     

    いっぽうで「A and B 思考」

    という発想で考えるとは、

     

    ・大切な人と

    別れたことは悲しい。

    でも、私は新しい人間関係を

    作ることもできる。

     

    ・試験に失敗したことは

    残念で悔しい。

    でも、私は

    再びチャレンジできるし、

    ほかの道へ進むこともできる。

     

    というような考え方です。

     

    どうでしょう?

    起こってしまった状況は

    変わりませんが、

    「A and B 思考」

    で受け止めることで、

    次の一歩に進む力が

    湧いてくるように感じませんか?

     

    人生では歳を重ねるごとに

    喪失や失敗の経験・記憶が

    増えていきますが、

    過去に捉われるのではなく、

    残された時間も

    有意義に使うために、

    「A and B 思考」は

    特に中高年以降に

    非常に大事になるように思います。

     

     

    昭和時代には「B&B」が

    一世を風靡しましたが、

    令和は「A and B」ですね。

    「A & B」ロゴの

    Tシャツでも作ろうかな?

  • 悲しみは乗り越えなくていい(2023/3/1)

    「あいまいな喪失」

    の理論で有名な

    ポーリン・ボス先生のご講演を

    聴かせていただく機会があり、

    とても心に残るお話だったので、

    いくつか、皆さんと

    共有させてください。

     

    大切な人や物、

    将来への希望を失ったりして、

    悲しみにくれている時、

    私たちは

    早く悲しみを「乗り越えて」

    立ち直らなければ、

    と考えると思います。

    もしも身近な人が、

    そのように悲しみの中にいれば、

    早く「乗り越え」られるように

    励ましてあげたいとも考えますね。

     

    ただ、ボス先生によると

    喪失に伴う悲しみに

    「終わり」はなく、

    「乗り越え」なくてもいい

    とのことです。

     

    乗り越えなければならない

    という発想では、

    乗り越えるまで

    一歩も踏み出せないという

    ジレンマに陥ってしまう

    ことになります。

    そうではなくて、喪失や悲しみと

    「ともに生きていく」、

    と考えるほうが現実的で

    役に立つということでした。

     

    例えば、

    大切な人が亡くなってしまい

    悲しみが続いている時、

    その人のことを忘れようと

    努力するのではなく、

    毎朝、仏壇に手を合わせて

    その人を悼むことを

    ルーティンにする

    というような方法ですね。

     

    そして、喪失や悲しみと

    「ともに生きていく」ために

    頼りになるのは、

    このメルマガでも

    度々話題にしている

    自分自身の「レジリエンス」

    =心のしなやかさ・回復力 です。

    人間には幸いこの「レジリエンス」

    が、元々備わっており、

    さらに意識することで、

    この力を育んだり、

    高めたりすることができます。

    この話、来週も、もう少し続けたいと思います。

  • 夫婦喧嘩に潜む暖かい感情(2023/2/22)

    さて、前回からの続きで

    夫婦喧嘩に心理学で

    どうアプローチするのか

    という考え方のヒントを

    2つご紹介します。

     

    ポイント①円環的に考える

    夫婦は、それぞれの立場から、

    相手が~「だから」自分は~する

    と考えています。

    たとえば・・・

    ・妻が口うるさい

    「だから」飲んで帰る

    ・夫が飲んで遅く帰ってくる

    「だから」愚痴を言いたくなる

    と、相手の行動・態度が原因で、

    自分の行動・態度が結果

    だと考えていますが、

    夫婦間のコミュニケーションは、

    「原因→結果」の

    一方向の因果関係ではなく、

    円環的にくり返されている

    ものなので、

    立場や切り取り方の違い、

    によって

    見方が変わるということです。

     

    どちらも原因じゃないので、

    「あなたのほうが悪いんだから

    変わりなさい!」

    と相手を責めるのではなく、

    自分の態度を変えてみたら、

    相手の態度も変わる可能性が

    大いにあります。

     

    ポイント②

    「二次感情」を認めて伝える

    ・なんでそんなことするの!

    (しないの!)

    ・まったく、うるせーな!

    といった怒りの感情は

    相手の言動に反応している

    「一次感情」ですが、

    その背景には、

    ・大切な人と繋がりを

    感じられなくて寂しい

    ・大切な人から

    信じてもらえなくて悲しい

    という「二次感情」があります。

    硬くて冷たい「一次感情」

    に対し、

    「二次感情」は、

    柔らかくて暖かいものです。

     

    対応としては、自分の中にある

    「二次感情」の存在を認めて、

    それを相手に伝える

    努力をすることです。

     

    怒りやプライドが

    邪魔をしてくると思いますが、

    同じ屋根の下に

    暮らすのであれば、

    いがみ合っているより

    楽しいほうがいいはずで、 

    「幸せな家庭を築きたい」

    という目標は夫婦とも同じはず。

    少し冷静になって、

    ①と②のポイントで

    考えてみましょう。

     

    こういった考え方・アプローチは

    夫婦間だけじゃなくて、

    あらゆる人間関係に

    応用できそうですね。 

     

  • 犬も食わない葛藤(2023/2/15)

    夫婦喧嘩は犬も食わぬ

    と昔から言われます。

     

    「夫婦間の喧嘩は、

    たいてい些細なことが原因で、

    すぐ仲直りするので

    相談に乗ったり仲裁したりせず、

    ほっとくのがよい」

    という意味だそうです。

    (なんでも食べるはずの

    犬でさえ食べないという例え)

     

    夫婦喧嘩の当事者になると

    そんなのんきな事ではない

    ように思いますし、

    近頃グルメになった

    犬にも失礼な言い方ですね。

     

    典型的なパターンを

    考えてみましょう。

    (コロナ前の会話)

     

    妻:「あなたは、いつも

    遅く家に帰ってきては、

    疲れた疲れたと言って、

    何にもしてくれない!

    どうせ、私や子供のことは、

    どうでもいいんでしょう。」

     

    夫:「いや、家族が大切だから、

    嫌な思いしても遅くまで

    働いているんじゃないか!」

     

    妻:「仕事仕事って、飲みに行って

    遅くなってるだけでしょう!」

     

    こうやって、口論して

    感情をぶつけあっているうちは、

    まだいいのですが、

    こういう関係が続くと

    だんだん疲弊してきて、

    夫婦のどちらかが、

    「黙り込む、距離を置く」

    という戦法に出るようになります。

    夫婦の片方だけが

    怒っている状態ですね。

     

    さらに段階が進むと、

    怒っているほうも疲れてきて、

    どちらもが距離を置いて

    争いを避けるようになります。

     

    コロナ以降は、

    だいぶ状況が変化してきて、

    在宅ワークになった夫が

    ずっと家にいることで

    奥さんのストレスは高まり、

    飲みにも出かけられない

    旦那さんのストレスも高まり、

    緊張感の高まった家庭も

    多いようです。

     

    こんな夫婦間の葛藤に、

    心理学的は、なにかアプローチが

    可能でしょうか?

     

    続きは、次回に~。

  • あなたに怒りをぶつけてくる人への対応(2023/2/8)

    「怒り」という感情は、

    非常に強いマイナスのパワーを

    持っていますので、

    自分自身にも他人にも

    さまざまな悪影響を与えます。

     

    「自分の怒り」

    をコントロールするには

    「アンガーマネジメント」

    の手法が役に立ちますが、

    他人からの怒りを

    ぶつけられることもありますよね。

     

    相手の怒りに正当性があって、

    こちらに非があると

    認められるときには

    誠意を持ってお詫びして、

    早々に事態を収束するのが

    賢明でしょう。

     

    しかしながら、

    相手の怒りが度を越していたり、

    理不尽で受け入れられない

    と感じるときには、

    相手の怒りに巻き込まれて

    自分も冷静さを失ったり、

    反撃したくなったりします。

    ここで、

    自分も「怒り」を爆発させて

    相手をやりこめようとしたら

    もう勝ち負け争い、

    泥沼の展開です。

     

    こんな時に、

    少し自分の冷静さを

    取り戻す方法として、

    「目の前のこの人は

    私を傷つけようとしている

    のではなくて、

    この人の魂が困って

    悲鳴をあげているのだ」

    と考えてみる方法が役に立ちます。 

     

    そうすると、

    「何に困っているのかな?」

    という視点に移ることが出来ます。

     

    我を忘れて怒っている人は、

    自分で自分の感情を

    コントロールできなくなっている

    「気の毒な状態の人」です。

     

    そもそも、幸せを感じていて、

    人生楽しいなぁと思っている人は

    他人に怒りを

    ぶちまけたりしませんからね。

    こちらは一段、心のレベルを上げて

    冷静な大人の対応でいきましょう。

     

    ちょうど、

    まだ言葉をしゃべれない赤ちゃんが

    泣きわめいて

    必死に何かを訴えているのを

    大人の私が

    見ているイメージですね。

    ・お腹が減ったのかな・・・

    ・うんちでおむつが

    気持ち悪いのかな・・・

    ・一人にされるのが怖いのかな・・

     

    相手が大人なので、

    赤ちゃんほど

    可愛くはないですけどね。

    相手の中の赤ちゃん(魂)

    が泣いているイメージで。

    ・人から大切にされず

    プライドが傷ついてるのかな・・・

    ・ストレスが強くて

    余裕がないのかな・・・

    ・孤独で

    愛情に飢えているのかな・・・

     

    私も顧客からの電話対応の仕事を

    していたことがあるのですが、

    他人から怒りをぶつけられるのは、

    とてもストレスフルで、

    心身を消耗しますので、

    そういうことが職業上多い方は、

    本当に大変ですね。

     

    自分に合ったストレス解消法を

    たくさん持っておいて

    自分を大切にしてくださいね。

     

    私じゃなくてもよいので、

    よいカウンセラーを見つけて、

    カウンセリングを受けることも

    その手段の一つです。

  • チェンジカーブ:変化への対応(2023/2/1)

    「生きているかぎり

    変化は避けられない」

    という当たり前の事実を、

    私たちは忘れがちです。

    すべてのものは

    絶えず変化をし続けているので

    永遠に変化しないものは

    ありませんよね。

     

    それでも大きな変化は、

    たいてい突然にやってくるので、

    多くの人は混乱したり

    取り乱したりしてしまいます。

    こういう時のために、

    人が変化を受け入れる

    心理的なプロセスをモデル化した

    「チェンジカーブ」

    というものを知っておくと

    少し安心材料になるかも

    しれません。

     

    「チェンジカーブ」は

    「死ぬ瞬間」という著作で有名な

    精神科医のキューブラー・ロスの

    「悲しみを受け入れるプロセス」

    を元にモデル化されたもので、

    今日のメルマガの冒頭に

    貼り付けている図がそれです。

    (テキストメールでご覧の方は

    すみません)

     

    人は変化に接すると

    ショックを受けて

    混乱状態になります。

    その後、変化の理不尽さに対し、

    否定したり、怒りを覚えたり、

    抵抗したりし、

    やがては激しい落ち込みを

    経験することもあります。

    しかしながら、落ち込みの後は、

    徐々に変化を受け入れ

    対応していくプロセスへと

    向かいます。

     

    もちろんモデルなので、

    必ずしもプロセスが

    このように進まなかったり、

    進む速度が人によって違ったり、

    ときには行ったり来たりする

    こともあるかもしれません。

    しかし、

    このモデルを知っておくことで、

     

    ・今の自分の怒りや落ち込みは

    自然な反応である

     

    ・今は変化に適応していく

    プロセスの途中である

     

    ・この苦しみは

    いつまでも続くわけではなく、

    いつか抜け出すことが出来る

     

    ということを信じられる

    のではないでしょうか。

     

    そして・・・

    今あなたの手の中にある幸せも

    永遠ということはないのですから、

    感謝し、しっかりと

    味わっていきたいですね。

  • それが「人生の午後」ならば(2023/1/25)

    今日のお話も、

    ミッドライフ・クライシス

    世代の方へのメッセージです。

    スイスの偉大な心理学者

    &精神科医であるユングは、

    人間の生涯を太陽の運行に例え、

    40歳前後を

    「人生の正午」と呼び、

    人生を前半と後半に区別する

    という考え方を提唱しました。

    これになぞらえば、

    ミッドライフ・クライシス

    (中年の危機)は、

    ちょうどこの「人生の正午」

    を通過したあたりで

    やってくるという

    イメージですね。

    いつまでも続くと思っていた

    1日も、

    太陽がピークを過ぎると、

    これから夕方、

    夜もやってくるということが

    ぼんやり意識されてきます。

    「人生の午前中」は、

    社会のルールに馴染むこと、

    仕事について稼ぐこと、

    家族を持ち子どもを育てること、

    などに一生懸命だった私たちも、

    「人生の午後」に入ってくると

    人生の次のステージに相応しい

    楽しみや、生きがい、

    目標を見つけることが

    大切になってきます。

    それがないと、

    夕方になる寂しさや、

    太陽が沈み夜になる不安だけが

    クローズアップされて

    しまいます。

    午後には午後の

    楽しみがあります。

    ・アフタヌーンティー

    ⇒おやつの時間

    ・ハッピーアワー

    ⇒安く飲める時間

    ・マジックアワー

    ⇒日没前の目くるめく時間

    ・プライムタイム

    ⇒くつろぎ楽しむ時間

    ・夜寝る前

    ⇒一日を振り返る静かなひと時

    もし午前中に、

    失敗や辛いことが多かったとしても、

    真夜中を迎えるまでには、

    いろいろと楽しい時間が、

    残されています。

    ミッドライフ・クライシスは、

    これまでのあなたの

    価値観を見直し

    楽しい未来像を描き直す

    タイミング、

    と捉えたいですね。

    さて、どんな未来を

    描きましょうか?

  • 「喪失」は突然にやってくる(2023/1/18)

    大切な人の死、

    失恋や親しい人との別れ、

    退職や異動で役割を失った、

    などなど・・・。

    「喪失」は、

    とても大きなストレスになり、

    ときには、メンタル不調のきっかけ

    となったりします。

    これを読んでくださっている方にも、

    喪失後の悲しみの中にいる方も

    いらっしゃるかもしれませんね。

     

    生きていると

    いろんな種類・大きさの

    「喪失」を経験しますし、

    多くの場合、

    「喪失」は不可効力であり、

    突然やってくるので

    準備もしにくいものです。

     

    「喪失」体験に伴って、

    悲しかったり苦しかったりするのは

    とても正常な反応であり、

    ダメージから立ち直るには

    一定の時間も必要になりますが、

    できるだけ前向きに捉えることで、

    心へのダメージを軽減し、

    少し早くリカバリーすることが

    できるかもしれません。

     

    「大切な人の死」であれば・・

    その人が亡くなったからといって、

    あなたとの思い出や関係性までが

    消え去ったわけではありません。

     

    「親しい人との別れ」であれば・・

    相手から去っていったのであれば、 

    相手の事情を本当に

    理解することはできないですし、

    相手の気持ちを

    変えることもできませんから、

    よい意味の諦めも必要です。

    また、今後のために少しだけ、

    反省したほうがいいことが

    あるのかもしれませんね。

     

    「退職や異動で役割を失った」

    のであれば・・

    それは自分に

    何を教えてくれているのか。。。 

    もしかすると、

    仕事中心の生き方を見直し、

    もっと人生で大切なことに

    目を向けろ、

    というメッセージかもしれません。

     

     「喪失」は辛い体験ですが、

    少なくとも自分の人生物語の

    一つの彩りではあります。

    いいことしか起こらない人生は

    ないですし、

    何も起こらない物語は退屈です。

    失ってはじめて、

    失ったものが

    どれだけ大切だったか気づける

    ということもあると思います。

     

    どんなに辛い感情も、

    いつまでも続くことは

    ありません。 

    辛い時は、おおいに泣いたり、

    誰かを頼ったり、

    感情に蓋をせずに、

    生きている証として、

    辛い感情を丁寧に味わう、

    というスタンスも必要です。

     

    そして涙が乾いたら

    顔を上げて、

    大切なものを失っても

    まだ、あなたの手の中にあるもの

    そばにいてくれる人に

    感謝して歩き出しましょう。

     

    失った分、新しい何かが

    あなたの人生に入ってきます。

  • ミッドライフ・クライシスがやってきた!(2023/1/ 11)

    ミッドライフ・クライシス

    (midlife crisis)という言葉を

    お聞きになられたことは

    ありますか?

    日本語では、「中年の危機」

    と訳されたりしますが、

    気力・体力・容姿の衰えなどを

    自覚し始める

    40代~60代にかけて、

    多くの人が体験する

    精神的危機のことで、

    一説には、ほぼ80%の人が

    これを体験するということです。

    定年退職、子どもの独立、

    病気、パートナーとの別れ、

    孤独感、老後への不安など、

    きっかけは様々ですが、

    「自分の人生は、

    これでよかったのだろうか?」

    などと考え、

    これまでの生き方や

    自分自身への自信が

    揺らいでしまって悩んだり、

    時には、

    うつ状態に陥ることもあります。

    昔のように

    人生50年という時代には

    大きな問題にならなかったこと

    かもしれませんが、

    人生100年時代となってくると

    ミッドライフ・クライシスを

    いかに乗り越えて、

    人生の後半を充実させるかは

    現代人にとって

    大きなテーマになります。 

    ミッドライフ・クライシスの

    真っただ中にいる時は、

    暗くて出口が見えない

    トンネルのように

    感じるかもしれませんが、

    考え方を変えれば、

    これまでの生き方を見直し、

    自分らしい

    新たな人生を歩み始める

    きっかけにすることも可能です。

    ただ、これを乗り越えるのは

    人生を変えるくらいの

    大きなチャレンジですから、

    いろいろな

    心理学のアプローチも総動員して

    対応する必要があります。

    これからも時々、取り上げて

    考えていきたいテーマです。

    少なくとも、このメルマガを

    読んでくださっている方であれば、

    「新しい自分を見つけ、

    人生の後半戦を充実させる

    チャンスが来た!」

    と前向きに捉えていきたいですね。

    苦労があっても諦めなければ

    かならず乗り越えられます。

  • 今年は長所を活かしていこう(2023/1/4)

    新年あけまして

    おめでとうございます。

    年末年始は、

    よい時間をお過ごしに

    なりましたでしょうか。

    今年も頑張って、

    週一でメルマガ配信

    していきますので、

    お付き合いいただければ

    幸いです。

     

    年の初めですし、

    できるだけ

    ポジティブな話題にしたいと

    思いますので、

    今年は長所を大切にしよう、

    というお話から。

     

    早速ですが、

    「あなたの長所はなんですか?」

    と、聞かれて、

    最近、面接を受けた方なら、

    パッと答えられる

    かもしれませんが、

    「そんなこと恥ずかしくて

    考えてない」

    という方や、

    「自分には、特に

    長所と言えるほどのものはない」

    と謙遜される方も

    いらっしゃるかも。

     

    いえいえ、少なくとも、

    このストレス社会の中で、

    何十年か人間をやってきた

    ということは、

    あなたにも

    必ず長所があるはずです。

    少し、立ち止まって

    考えてみてください。

     

    それでも出てこないという方は、

    あなたをいつも悩ませている

    自分の短所だと思っていることを

    ひっくり返してみると

    ヒントが見つかるかも

    しれません。

     

    将来のことを考えると、

    どうも不安になってしまう

    という方は、

    行動する前に

    慎重にリスク分析をするので、

    実際は、失敗の少ない人

    かもしれません。

     

    気が付いたら、なんか

    損な役割を負わされることが多い

    という方は、

    とても真面目で

    高い責任感の持ち主で、

    他人から見たときに、

    この人ならきちんとやってくれる

    という信頼感が高い人

    なのではないですか?

     

    言葉遊びじゃなくて、

    人の長所と短所は

    同じコインの裏表なんですよね。

    ある人の特性が、

    いいように発揮されたら長所、

    悪い面が出てしまったら短所、

    ということですから。

     

    仕事であっても

    プライベートであっても、

    自分の強みを活かした

    ライフワークと呼べるものを

    見つけることができたら、

    幸せな人生に向けて、

    大きな一歩を踏みだせる

    ことになります。

     

    最後に、

    ポジティブ心理学の

    研究者が作っている

    自分の強みを知るテストのサイト

    をご紹介します。↓

    https://www.viacharacter.org/survey/account/register

     

    無料で実施できますので、

    ぜひ一度、

    やってみてください。

    (英語のサイトですが、

    日本語も選択することが

    できますので、ご安心を。)

     

    2023年は、

    自分の強みを知って活かして、

    パワフルに行きましょう。

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